1962年、茨城県に生まれ、海と泡盛に惹かれて琉球大学に。卒業後は故郷に帰り筑波大学大学院修士課程に入学、自然や環境と人間との調和的関係について、その深淵を覗き見た。しかしやはり海への憧憬は失いがたく、漁業における資源と人間の関係にこそ、人間存在の本質ありと確信する。また来たるべき食料不足の時代には、持続的な水産業が必ず求められることを予見し、矛盾しがちな自然環境保全と人間の開発活動を高次元で止揚しうる理論を求め、東京水産大学大学院博士課程に進む。時代が要請した漁業管理研究に深沈し、その成果を教育を通じ社会に還元すべく三重大学で初めての教鞭を執る。しかしより良き研究環境を求め、あるいは美味い焼酎を友とすべく鹿児島大学水産学部に。良き伴侶を得て、長く続いた放浪もここで終焉を迎えるのか。佐久間美明の明日はどっちだ??